ハロハロはフィリピンで最もポピュラーなデザート。その昔の戦時中、日本兵が食べていたかき氷を見て真似たという説もあるようですが、定かではありません。日本と違うのはトッピングならぬ、かき氷の下にナタ・デ・ココ、小豆、コーンフレーク、そして色とりどりに着色されたマカプノというココナッツの砂糖づけが入っていること。一番下の赤はグラマンで、ウベペーストの紫色も鮮やかです。これらを溶けない内に、スプーンでグシャグシャかき混ぜて食べるのがフィリピン流。これは初めて体験した味でした。
レチェ・フランは一見チーズケーキを思わせるフィリピンのプリン。プリンと言うにはかなり硬めでどっしりしているのですが、口に入れればその味はまさしく卵プリン! 1ホール作るのに卵黄だけを6個使用してあり、濃厚な味わいです。ココ・マンゴ・サゴはナタデココとタピオカをマンゴソースで和えたもので、酸味の強いフィリピン産マンゴのソースがコンデンスミルクの甘味とちょうどいい具合に混ざり合い、さわやかなおいしさでした。
なかなか食べる機会の少ないフィリピンのデザート。六本木とあって営業時間は午後6時からですが、8時からはフィリピンの歌手によるライブがあることも。水沼シェフからのメッセージは「まだ食べたことのない人々に、ぜひ食べていただきたいと思います。」
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