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ASICRO FOCUS file no.199

2015 XIA 3rd Asia Tour Concert in Tokyo ライブレポート

2015.3.24 代々木第一体育館

 大阪からソウル、上海、バンコクを経て、再び日本へ上陸した「2015 XIA 3rd Asia Tour "Flower"」。東京公演はここ、代々木第一体育館にて3連続公演が開催されました。約13000人収容の体育館は、3階席までほぼ満席状態。アリーナ中央にはミニステージが設けられており、メインステージとの間に花道はなし。一体どうやってここにたどり着き、何を見せてくれるのか? 期待が高まります。

 コンサートは定刻の18時半をやや過ぎた38分頃からスタート。ファンの皆さんは「Flower」のシンボルマークと同じデザインのフラワーライトを持参。会場が暗転すると、赤いライトが一斉に場内を埋めつくします。オープニング映像に続いて、CGによるflowerの中をダンサーたちが踊り始め、その中央から青い衣装のジュンスが飛び出してきました。大歓声の中、1曲目は2枚目のソロアルバムのタイトル曲「Incredible」。

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(c)2015 C-Jes Entertainment Co., Ltd. All rights reserved.

 場内が一気にヒートアップした後で、「ようこそ!盛りあがっていきましょう!」とジュンス。上着を脱ぎ、セクシーなダンスチューンの新曲「X Song」でさらに盛りあげ、続くバラード曲「Lullaby」でも腰をくねらせ、女性ダンサー4人とセクシーさをアピール。ここで最初の衣装替えタイムに入り、その間は映像が流れます。再登場はステージ上段の中央から。宇宙や空を背景に浮かび上がる演出で、アコースティックなバラード「Love You More」を披露。これは双子のお兄さんジュノが書いた曲です。空中から地上に降りてくると、街の風景をバックに明るく軽快なバラード「Reach」。

 そしていよいよ、ファンの皆さんお待ちかねのMCタイム。記者会見で「Flower」に込めた意味を聞かれて困ったという話もファンに暴露。「記者の方がうまく書いてくれますように」と、ファンの皆さんと共に場内でお願いされてしまいました(笑)。「次はしっとりしたバラードなので、座ってじっくり聴いてください。脚が痛いでしょ?」とジュンス。ずっと総立ちだった皆さんが腰をおろすと、新曲「My Night」を情感を込めて歌いあげました。

 歌っている時はとっても真面目なのに、終わって曲の説明を始めると、話がどんどん脱線してしまうジュンス。「私の夜」から「男の夜」へと話が転がり、「孤独や逆境を表わしています」と言いながらも、何を想像したのか自分でウケまくり。寒い日が続いていたのに「昨夜は暑かったですか?」「寒かった!」「え?どうして?…僕がいなかったから?!」と盛りあがり、これまたステージ上で笑い転げていました。

 続いては、数多くのヒットドラマに楽曲を提供しているジュンスのOSTメドレー。ドラマの名シーンをバックに「You Are So Beautiful」(女の香り)「Foolish Heart」(天命)「I Love You」(奇皇后)「In The Time That I Loved You」(Mr. Back)「Love Is Like Snow」(優しい男)と、ドラマを盛りあげるバラード曲が続きます。

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(c)2015 C-Jes Entertainment Co., Ltd. All rights reserved.

 2度目の衣装替えタイムでは、ダンスや歌、アルバムについてのインタビュー映像が流れました。「ソロ活動では、これまでやれなかったことを出してみたかった」と語るジュンス。1枚目の「Tarantallegra」ではパフォーマンスを重視。2枚目の「Incredible」はコンサートで歌えるような明るく楽しい感じのものにしたとのこと。そして、3枚目の「Flower」では恐くて切ない感じを表現したかった、と。なるほど、それでゴシック風になっているのですね。

 次に現れたジュンスは黒いファー付のジャケットコート姿。曲は「Butterfly」。天井から降りてきた大きな羽がジュンスの背中に装着され、ジュンスが乗る一人用リフトが天井近くまで上昇します。そして中央のレールを伝いながら、空を飛ぶように移動。降り立ったのは、小さな中央ステージでした。このステージで始まるのは、ファンの皆さんお待ちかねのジニータイム。ジュンスのコンサートでは欠かせない、ファンとの交流の場。ファンが掲げるリクエストの中から3つを選び、可能な限り願いを叶えてくれるというもの。ジュンスからファンへのプレゼントの場でもあります。

 この日もたくさんのボードが掲げられ、人気の「ガチョウの夢」をアカペラで歌ったり、いくつかの曲を少しずつ披露。中には「Tarantallegra」のダンスというのもあり、音楽に合わせてあのかっこいいダンスを少し踊ってくれました。面白かったのは、機関銃の口真似と「シュッ」と腕を振るポーズ。「シュッ」はドラマ「デート 恋とはどんなものかしら」で杏演じる主人公がやっていたもの。皆にウケたので、面白がって何度もやっていました。

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(c)2015 C-Jes Entertainment Co., Ltd. All rights reserved.
 続いてダンサーたちが登場し、中央ステージで「Out of Control」。正面を前後に移動しながらのステージでファンも大喜び。左右にも移動してくれればよかったのですが、それがちょっぴり残念でした。そしてファンへの感謝の曲「License To Love」を歌いながら、再びリフトで上にあがり、前後方向に移動した後、元のステージへと戻っていきました。

 3度目の衣装替えタイム中は、ダンサーたちの紹介。そして、ジュンスが一番大切にしているミュージカルを歌った「Musical In Life」で、ミュージカルタイムへ。ステッキダンスやタップなど、華やかなステージを披露します。

 ここで、得意な日本語の話や自慢の自作おやじギャクも飛び出した愉快なMCをはさみ、昨年出演したミュージカル「ドラキュラ」からバラード曲「Loving You Keep Me Alive」を歌いあげました。

 最後の衣装替えタイムではバックステージの様子や、リハーサル風景の映像が流れ、いよいよステージはラストへ。アルバムタイトルの「Flower」でプログラムを締めくくりました。

 いったんステージが暗転した後、アンコールタイムへ。新曲から、特に歌詞が好きというバラード「Love Breath」。最後のMCタイムは、別れを惜しむファンのために、2拍3日コンサートの提案をしてみたり、日本各地の名物食べ物の話題も。「東京名物は何?」という話になり、ファンの皆さんから「もんじゃ焼き」を教えてもらっていました。アンコール最後の曲は、盛り上がるダンスチューン「F.L.P」 (Feel Like Paradiseの略)。熱気が伝わって来る炎の演出も勇ましく、金色のテープが宙を舞い、約2時間半のコンサートが終了しました。

 新曲を中心とした今回のライブは、情感溢れるOSTメドレーや大好きなミュージカルタイムも組込みんだバリエーション豊かな構成。レベルの高いダンスやバラードをたっぷりと披露して観客を魅了しながらも、MCでは愉快な日本語トークで気さくにファンと交流。何度も笑い転げたりと、そのギャップも楽しく、まさにジュンスならではのステージとなっていました。

 この後、6月(6/20-8/9)からはミュージカル「デスノート」(演出:栗山民也)が控えているジュンス。彼が演じるのは、映画版で松山ケンイチが演じていたL(エル)です。この強烈なキャラクターをどのように消化し演じるのか、ジュンスの新たな冒険が楽しみです。


▼公演前の記者会見
更新日:2015.4.26
●back numbers
2015 XIA 3rd Asia Tour
Concert in Tokyo FLOWER

2015.3.24
国立代々木第一体育館
18:38-21:15
set list

opening movie

・Incredible
・X Song
・Lullaby

movie

・Love You More
・Reach
 (mc)
・My Night
 (mc)

・OSTメドレー
 You Are So Beautiful
 Foolish Heart
 I Love You
 In The Time That I Loved You
 Love Is Like Snow

Junsu interview movie

・Butterfly

ジニータイム
(ファンからのリクエスト)

・Out of Control
・License To Love

ダンサー紹介

・Musical In Life
・Loving You Keep Me Alive
 「ドラキュラ」より

backstage movie

・Flower

encore
・Love Breath
 (mc)
・F.L.P (Feel Like Paradise)

FLOWER

3集 Flower(韓国盤)
(Loen Entertainment)

INCREDIBLE

2集 Incredible(韓国盤)
(Loen Entertainment)

TARANTALLEGRA

1集 Tarantallegra(韓国盤)
(A&G Modes)