●舞台挨拶の表記
司会
永瀬(永瀬正敏)
坂井(坂井真紀)
ヨウニン(ツァウ・ヨウニン)
ジンホン(チェン・ジンホン)
マー(マー・ジーシアン)
ウェイ(ウェイ・ダーション)
Rake(Rake)
中(中孝介)
舞台挨拶修了後のミニ記者会見
Q:永瀬さんは先ほど「泣くな!」とご自身の中で思っていたと思うんですが、ご挨拶が終わって感想はいかがですか?
永瀬「知らなかったんですよ。子どもたちがいろいろと書いてくれているのに、ぐっときてしまって。台湾ではずっと、勝っても泣くな、負けても泣くなと言い続けてきたんですが…(笑)」
Q:昨年2月に台湾で公開されて、やっと日本公開ですが、今のお気持ちは?
ウェイ「とてもうれしいですね。この日が来るのをずっと心待ちにしていました。今日もたいへん緊張していました。とにかく、この映画を通して、日本の皆さん、そして台湾の皆さんに1つ知ってもらいたいことがあります。実はこの映画は、ほんとうに台湾と日本の観客のための映画なんです」
マー「僕もウェイ監督と同じように興奮しています。僕もこの日を心待ちにしていました。僕個人にとっては、この映画を撮ることによって、この業界で大きな一歩を踏み出したということで、大変意義の大きいことです。本日はこのように大規模なジャパンプレミアを行なうことができて、この映画の制作チーム全員、そして台湾の観客の皆さんのおかげだと思っています。この映画をご覧になって得た感動が、日本でもどんどん広がっていけばと思います」
Q:日本の甲子園に台湾代表チームが出場していたという歴史的事実を知らない人がたくさんいるのですが、この映画が作られた意義、また日本で公開される意義をお話ください。
ウェイ「私がこの物語に出会ったのは40歳の時でした。ほんとうに偶然の出来事だったのですが、資料をリサーチする時にこの物語と出会いました。台湾はとても野球の盛んな所なのですが、台湾野球の歴史にこんなに素晴らしいスタートがあったことに、すごく感動しました。
いつも思うのは、歴史上のいろんな出来事や人物は、永遠に歴史の中で刻まれるべきことだということ。この物語は僕にとって撮らなければならないものと位置付けました。台湾は野球の大好きな国で、100年が経っても未だに野球に対する熱狂があります。だから、ぜひ映画にしようと思ったのです」
Q:日本の方にどんなところを観てもらいたいですか?
ウェイ「とにかく、リラックスして映画館に入り、映画を観て感動して帰ってもらいたいですね。事前の準備は何も要りません。映画をじっくり観て欲しいです」
Q:ヨウニンさんとジンホンさんは演技で迷った時、監督や永瀬さんにアドバイスをもらったりしましたか?
ヨウニン「僕らにとっては初めての演技だったので、すごく緊張したし、プレッシャーも大きかった。でも、そういう時、マー監督はけっして怒鳴ったりしませんでした。うまくいかなくても激励するような感じで、僕らがうまくできるよう導いてくれました。怒鳴ると余計に緊張してうまくいかないと思い、そうされたんでしょう。
永瀬さんの演技を間近で拝見していると、とても楽しい気分になりました。永瀬さんの芝居によって、僕らをあの時代に引き込んでくれる、連れて行ってくれるような感じを現場で受けました」
ジンホン「僕もヨウニンも初めての映画出演だったので、最初はなかなかマー監督の思い通りにいきませんでした。マー監督が不満そうにしていると、どこが悪いのか最初はわからなかったのですが、だんだんと監督の欲しい感覚がどんな感じなのか、僕らにもわかってきました。
永瀬さんの演技を拝見して、現場で感動していました。永瀬さんがあの時代に連れて行ってくれるような感じで、今回この映画に参加できてよかったです。一生で一度きりかもしれないけど、こんな経験をさせていただいてとてもラッキーでした」
Q:日本のプロ野球選手で知っている選手や好きな選手がいたら、教えてください。
ヨウニン「僕は小さい頃からずっと鈴木イチローさんが大好き。イチローの大ファンでした。それから、選手だと西岡剛さん(阪神タイガースの内野手)が大好きです」
ジンホン「僕が小さい頃からずっと憧れていたのは、王貞治さんです。王さんは、素晴らしい記録を打ち立て、素晴らしい活躍ぶりをされました。僕にとってはずっと一番なんです」
マー「実は撮影を始める時に、王貞治さんにインタビューをしました。王さんからはいろんなアドバイスをいただき、とても参考になりました」
Q:坂井さんはいかがでしたか?子どもたちがかわいかったですよね?
坂井「そうですね。二人ともかわいかったですね。台湾の子どもたちなんですけど。(永瀬さんと目を合せながら)自分たちの子どものように、メロメロでした(笑)」
*以下は、台湾メディアから
Q:台湾で長い時間を過ごされたと思いますが、ご感想は?
永瀬「かたことですけど、日本語で話しかけていただいて、心の大きさというかそういうのにとても感動しましたね。僕は日本語しゃべれるよ!て、撮影を観にきてくださるおじいさんもいて、いろいろ考えることはありますが、うれしかったです(笑)」
Q:これからも、台湾と日本の絆を結ぶ映画があれば、参加していただけますか?
永瀬「(力強く)それは、もちろんです。ウェイさんの次回作、マー監督の次回作には手弁当で行きたいと思います」