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さて、チャリティ告知が終わり、ジェリーが料理の腕前を披露してくれる「ジェリーズ・クッキング」のコーナーへ。大阪ではタコ焼き、東京・午前の部ではケーキ作りに挑戦してきたジェリー。今回の課題は太巻寿司なのですが、食べたことがないとか。果たしてどんなものに仕上がるのか？
何事も集中型のジェリー。一度、作業を始めると真剣そのものの表情に。マイクを持っているのは司会の赤平大さん。通訳の周さんも心配そうに見つめています。
(c) Milky Way
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調理の前に、薄手のビニール手袋をはめながら「これから手術を始めます」と一瞬の「ザ・ホスピタル」ごっこ。海苔の上にご飯を平らにならしながら「ご飯のマッサージをしている気分」とユニークなコメントで場内を沸かせた直後、急に寡黙になって真剣モードに突入。「加油！（頑張って！）」という会場からのエールを受けて一気に巻き上げる様は、とても初心者とは思えません。調子に乗っての超太巻寿司作りは、やはりちょっと難しかったようですが、太陽を模したジェリーの愛情たっぷりの超太巻寿司は、ラッキーなファン3組の胃袋に消えていきました。
(c) Milky Way
「Starlit/君がくれた優しい光」のプロモーションビデオの後、グリーンのパンツに白いシャツ、黒のロングカーディガンを羽織って再々登場のジェリー。ここからは最後のコーナー、パフォーマンスによるスペシャルライブです。まずは、日本語の朗読に挑戦。「発音は悪いですけれど、内容を理解していただければ」と謙虚に、『銀河鉄道の夜』からFC名でもある銀河（ミルキーウェイ）についての一節を朗読。ところどころ間違えることはあったものの、一生懸命心を込めて読むその姿の清らかで美しいこと！ 控え室でもずっと、朗読の練習をしていたそうです。
「（日本でファンミーティングが持てて）本当に嬉しい。ここでお別れしなければならないなんて、皆さんより僕のほうが悲しいんだ。いつも日本に来て皆さんの顔を見て、本当にたくさんの勇気と力をもらいます。一緒に頑張りましょう！」軽快なイントロの「黒珈琲日記／ブラックコーヒー日記」を歌い終えて「本当に最高の気分です」と感無量の表情。そして、ピアノの音が物悲しい「在KTV説愛ni/カラオケで捧げる君への愛」へ。「みんな、愛してるよ」と言い残し、ジェリーは舞台袖へ消えます。その姿を追うように沸き起こる、アンコールを求める声！
そして、アンコールで登場したジェリーは、ステージ上手の客席方面から花道に入り、ステージを通って下手の花道へ。そして再びステージ中央へ。さらに、2階席・3階席を見あげます。アンコール曲は「多出來的自由/あり余るほどの自由」。ハート型の紙吹雪が舞い「ありがとうね。本当に嬉しい、ウレシイ、うれしい、嬉しい！」と嬉しいを4回も重ね、「じゃね」と言ってジェリーは退場しました。
本来のファンミーティングは、ここまでで終わりのはずだったのですが、実はここから先が、主催者側と開演前に打ち合わせた部分。ファンからの感謝の気持ちを伝えたようということで、『FREEDOM/多出來的自由』の1曲目「Thank You」を皆で合唱し、舞台袖のジェリーに聴いてもらおうというサプライズ企画の始まりです。歌詞カードを見ながら、中にはそらんじていた人もいたかも。1つになった皆の気持ちが、帰りかけたジェリーの元に届きました！
下手から再び現れたジェリーの目には涙が。サビに差しかかり、皆の声に、ジェリーの繊細な歌声が重なります。涙目から笑顔に、そして「みんな、サイコー！」と深々と頭を垂れるジェリー。「みんな、本当に感謝してます。永遠に忘れません！」通訳を通しての言葉だったけど、魂のこもった言葉はまだ続きます。「ごめんなさい、つい涙を流してしまいました。ありがとうございます。一緒に頑張りましょう」最高の時間をくれたジェリーに、最高のお返しが出来た瞬間。「電話かけてよ。バイバーイ」最後は照れ隠しのジョークで締め、2時間におよぶファンイベントは幕を閉じたのでした。
（2009.8.21 東京国際フォーラム／レポート by Qnico）
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