●「F4 Forever 4 2006」コンサート・レポート(2006.3.24/香港コロシアム)
今度のトップバッターはバンドを従えたケンです。曲は「Heat of the night」。手にしているのはコンサート前の記者会見で「今まで買った中で一番高い」と話していた新しいギターでしょうか? 続いて、ケンが17歳の時に初めて作ったという思い入れのあるナンバー「復活」。やっぱりバンド形式で歌っているときの方が彼自身のノリが良いようで、気持ち良さそうに歌っていました。
次は黒いラメ入りジャケットに帽子をかぶったヴィック。「温柔的晩安」に続く「忽然」では、ステージに置いた透明の長いすに寝そべり女性ダンサーたちと寄り添うというパフォーマンスに、ファンまたしても絶叫。しかし、本当の絶叫場面はこの後でした。
「忽然」で既にジャケットを脱いでいたヴィック、「Love Is Over」マイナーバージョンを歌いながら、シャツのボタンを一つずつはずしていきます。なんとも妖しい雰囲気に会場騒然。結局ラストの一瞬まで脱がないのですが、なかなか挑発的なパフォーマンスでした。
ソロコーナー・パート2の3番手はヴァネス。なんと、ヴィジュアル系ヘアメイクにギターを持って登場。パンク・アレンジの「我討厭我自己」を自らギターを弾きながら披露しました。こちらもケンのダンス同様、かなり勝手が違う!という感じでしたが、意外にもヴィジュアル系メイクが似合うヴァネス!これは新たな発見でした。
続いて「今回は世界中いろいろなところから来てもらったので」と前置きして、「悲しみにさよなら」をほぼ完璧な日本語で披露。この後いったん引っ込み、先ほどまで逆立てていた頭にキャップをかぶって再登場。Rain(ピ)の向こうをはるパワフルなダンスで、さらにTシャツを脱ぎ捨て上半身裸で踊る! 音楽に合わせ火柱の上がる演出で、名実ともに熱いパフォーマンスでした。
さてお待ちかね、最後のジェリーのソロは、ピアノで「陪襯品」の弾き語りです。モニターに映る手元は、周杰倫(ジェイ・チョウ)や王力宏(ワン・リーホン)などの本格派に比べてしまえば、やはりまだまだなのですが、それでもきちんと弾き切り、歌の方もしっかりと歌っていました。
続く光良(マイケル・ウォン)の「童話」では、感動して涙ぐむファンの姿も。ソロのラストは「我是真的真的真的很愛[イ尓]」。当然ながらまたまたファン大合唱で、時に満面の笑顔を見せるジェリー。ほんとうにうれしそう。
曲が終わると他のメンバーが登場。互いにがっちり手を握り健闘を讃え合った後、バンドやスタッフ、ダンサーら、そしてもちろん会場のファンにお礼を述べてからラストナンバーの「Can't Help Falling In Love」へ。
アンコールはジェリーとヴァネスがブルー、ケンとヴィックが白のマリンルックに着替えて、まず「Stand Up」「Monica」などのレスリー・メドレーで目一杯盛り上げます。そして最後の最後はやっぱり「流星雨」。最初は4人が4面ステージの各辺に立っていたのですが、途中でジェリーがメンバーを誘って肩を組んでの大合唱。メンバー間の不和や解散の噂が絶えなかっただけに、ファンにとっては感無量のシーンだったのではないでしょうか。歌い終わると、なんとヴィックをお姫様抱っこしてくるくる回るジェリー! ほんとうにうれしいという気持ちが伝わってくる、何とも微笑ましいエンディングでした。
今回の香港公演はかなりの急ごしらえ(ジェリーは実質わずか2週間しか準備期間がなかったとか)だったはずなのですが、それにしては充実した内容でした。4人ともカッコいいのはもちろん、本当にステージでうれしそうにしていたのが印象的。今後、他の国や都市でも開催予定とのことなので、もしかしたら日本にも行くかも? ファンは、生で見たらもっと好きになること請け合いです!
(text by meijia/HK *写真提供:East Asia Entertainment)
コンサート・レポートはいかがでしたか? コンサートに香港まで駆けつけた方は、まだ興奮冷めやらぬことでしょう。残念ながら、今回のコンサートへ行けなかった方も、じきライブ映像を収録したDVDが発売になりますし、まだ未定ではありますが、もしかしたら来日公演の可能性がない訳ではないので、朗報を期待して待ちましょう。最後にコンサート最終日の模様をちょっぴりお届けします。
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千秋楽アンコール時の4人(左)と終了後の打ち上げパーティでの4人(上)。こんな表情を見ると、また4人での活動再開を期待したくなりますね(^^)
*写真提供:East Asia Entertainment
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