●ジャッキーさんが今までパワーを保ってきた秘訣は?
ジャッキー「トレーニング、トレーニング、トレーニング! よく食べること。昨日の夜は、ステーキや蟹をいっぱい食べました。ホテルに帰って運動もしましたが、いっぱい食べても、その後で必ず運動をすることです。この世の中で、トレーニングをしないで薬だけで痩せるというのは難しい。坐って薬を飲んでるだけで痩せるというのは不可能です。キープ、トレーニング、トレーニング!」
●今回、ジャッキーさんにとっては原点回帰となりますし、また新人のお二人にとっては伝説の作品に参加することになった訳ですが、一番重要だと思ったこと、意識したことは何ですか?
ダニエル「(今度は広東語で)すごくプレッシャーがありました。この『ポリス・ストーリー』というシリーズは世界中でヒットした映画ですし、それに我々新人が参加することには、やはりプレッシャーがありました。実際、現場でもときどき自分を叩いたりして、これはほんとなんだろうか?夢じゃないだろうか?と思ったくらいです。いつも現場では、なるべくテンションを高めるようにして、自分の状況をキープしていました。」
ニコラス「プレッシャーは確かにありました。以前、ダニエルと撮った『ジェネックス・コップ』(ジャッキー・チェン製作でジャッキーもカメオ出演している)という映画がありますが、今回ジャッキーの映画に出たってことはすごいことですし、また演技力が必要だと思ったのです。実は、クランクインの1週間前から、ジャッキーが今まで撮ってきた映画を全部ビデオでみました。撮影中は、スタントなど困難なこともありましたが、そんな時にはいつも、スタントをうまくやるために、『ジェネックス・コップ』を撮った時にジャッキーに言われたことを思い出していたんです。それは…」
ジャッキー「『今日のお前は当時の僕だ。今日の僕は今後のお前なんだ。』実は、僕はすごく頭がいいんです。(場内笑)この『香港国際警察』を撮る時に、どうやって新人を騙せるかなと思ったのです。この映画の評価がよくなければ、新人たちが育たない訳ですから。もし売れれば、僕の功労です。アタマイイネ!(場内笑)
皆さん、ほんとうにありがとうございます。20年前『ポリス・ストーリー』を撮り始めてから、今までずっと撮ってきて、今観てもやはり面白いと言ってくださる。こんなに長い間ずっと応援してくださって、ほんとうにありがとうございます。皆さんの応援があるからこそ、僕も『ポリス・ストーリー』をパート20くらいまで撮れる訳です。(場内笑)パート20になると、僕なんかもうまったく動かないで、椅子に坐ってるだけで『ゴー!』。(場内爆笑)ドウモ、アリガトウゴザイマシタ!」(拍手)
見事に30分で会見を締めくくったジャッキー。さすがに名俳優兼監督兼プロデューサーです。また、専属通訳である辻村さんとの間合いの呼吸が絶妙に合っていて(ときには漫才のような)、長い間に培われた深い信頼関係が感じられました。見えないところで努力を重ねながら、常に陽気で明るくエネルギッシュなジャッキー。これからも、どんどん新しい『ポリス・ストーリー』シリーズを製作し、新しい俳優をたちを育て、また新たなジャッキー・チェンの姿を観せてくれることでしょう。
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