これで涼しくなれるかな?
意外な納涼アイテムをご紹介
2005年7月28日
台風の影響で時おり激しい風に見舞われている上海ですが、湿気を帯びた暑さにみんなへろへろ。昔と違いほとんどの家庭にエアコンや扇風機がありますが、電気代が高く電力も不足している上海ではできれば違うもので暑さを乗りきりたいものです。前回ご紹介したかき氷は、急転直下の冷たさで暑さを取り除くものですが、今回はじわじわーんと効く(かな?)比較的新しい納涼アイテムをご紹介します。
まずは、例年より少し早く登場した水蜜桃。上海では浦東の南部に位置する南匯(ナンホイ)という場所や無錫の桃が有名です。価格はピンキリなもののいずれも甘くて美味しいです。冷蔵庫ですこーしだけ冷やして皮をむいてがぶりっと贅沢に食べられるのは、果物が安い中国ならではの楽しみでしょうか。
続いてはお茶。夏は緑茶が目も口もすっきり爽やかにしてくれますね。お友達が遊びに来た時には「桂花龍井(クイフォワロンジン)」をガラスのコップで出してみてはいかがでしょう。桂花は木犀の花、龍井は杭州の西湖山区で採れる有名な緑茶の名前。ほのかな甘い香りとさっぱりした味が楽しめます。
一方、見た目よりも口の渇きを癒したい、という実用派のあなたには、「洋参烏龍(ヤンシェンウーロン)」がオススメ。甘い香りとともに口の中にひろがる濃厚な烏龍茶の味と、独特の甘さが特徴です。口にふくんだ瞬間は感じないのですが、口の中におもしろいように甘さがひろがっていきます。西洋人参は健康食品として贈答によく使われていたのですが、高価だとはわかっていても、日本人としてはもらっても処理に困るあまりうれしくないものの1つでありました。でもこれなら誰でも簡単にいただけるので、お土産にも使えそうですよ。
食事中にはこの甘みが邪魔になるので飲むのには適さないようですが、水出しでもいただけるので、冷茶ポットに茶葉と水を入れて3時間もすれば冷たいお茶を楽しむことができます。もちろんお湯出しと水出しでは若干味に違いがありますが、お好みで使い分けてみてください。
お茶を入れる際には最初のお湯を捨てることなく、1回目に注いだお湯からそのままお茶としていただくことができますし、8回ぐらいは出せますからとっても経済的! 今回購入したのはお店で一番安いものでしたが、香りも味も普段いただくには十分で、私はマグカップに茶葉を入れてぐいぐい飲んでいます。
お茶の話に熱が入り過ぎたので、ここらでクールダウン。毎年、首からぶら下げる乾電池式の扇風機を見かけるのですが、今年の主流は扇風機の羽の部分の角度が変えられる上に、芳香剤がセットされていい香りがするというもの。ぶーん、ぶーんとモーターが回る音がウルサイのが難点ですが、いろいろなキャラクターのものが街に出回っていて、ちびっこや若い女性に人気です。
扇風機の風でちょっとひんやりできたなあと思ったら、今度は小腹がすいてきました。食べちゃだめよ、と思いつつもつい手が伸びちゃうのがポテトチップス。そのポテトチップスにも夏バージョンがあるのが中国。昨夏きゅうり味やレモン味という表示を見た時に、誰がそんなもん食べるねん、と本当に思ったのですが、食べてみると意外に楽しめる味(もちろん好みによりますよ)。
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