タカシに燃えた熱い夜
『藤井隆ワールドツアー2004
/わたしの青い空』レポート
2004年11月5日
藤井隆の初めての上海公演『藤井隆ワールドツアー2004/わたしの青い空』最終日(10/30)に行ってきました。会場の上海 Rojam Disco は、日本からのライブツアー参加者40名を含む約800名の観客の熱気と声援であふれてかえっていました。
オープニングは「アイモカワラズ」。早速、会場中が盛り上がって大ノリ状態に。今回のステージはトークと歌の2本立てで、曲を知らない人もどんどん隆ワールドへ引き込まれていきます。
前半の曲は、新譜『オール バイ マイセルフ』からのナンバー。大人の匂いぷんぷんの曲とダンスでいい感じに。ちびっこにはアヤシイものに見えたかもしれませんが、ピンクレディーの「ウォンテッド」風衣装の男性ダンサーもまさに大人の笑い。彼は自分がどういう形で表現をすればよいのか、自分に何を求められているのかを熟知している、まさにプロのエンターテイナーと感じました。
途中のトークでは、前日に「上海の街を歩いてお土産によさそうなものをカメラに収めたので、見て欲しい」と観客に紹介。これがなかなかツボに入っていて、ヒスイの美顔ローラーや金ぴかカエルの置物、虫の入った文鎮、東方明珠タワーの模型などなど「本当に上海は初めてですか?」と疑いたくなるものばかり。
中でも、私が思いっきり笑わせてもらったのは「冰糖葫芦(ピンタンフールー)」といわれる山査子の飴がけです。通常は串団子状の山査子に飴がかけてあるのですが、最近の冰糖葫芦は種類も豊富で、山査子の間にキウイなど他の果物が入っていたりします。その中の一つのてっぺんに「プチトマト」が刺してあったのを、彼は見逃していなかったのです!
*上海では、デコレーションケーキのトッピングにプチトマトがよく使われており、上海在住日本人女性の間では「プチトマトは野菜か?果物か?」とよく話題になる。
後半は、ヒットナンバーで一気に突っ走り、客席のボルテージも最大限にあがります。2階席からは声援を送るちびっこたちも。残念ながら、会場がディスコにも関わらず、超満員状態のおかげで思いきり踊れるスペースがなかったのですが、それでもみんな大盛りあがりでした。私の前にいた男性は、お世辞にもリズム感がよいとはいえませんでしたが、背中からとても楽しんでいる様子が感じられました。
かくして「ナンダカンダ」でステージは終了し、観客はすかさずアンコール。アンコールではダンスメンバーの紹介があり、上海オリジナルのヨガポーズを一人ずつお披露目。それらの動きを使って「最後の曲は皆で盛り上がろう!」と歌った曲は「1/2の孤独」。皆で「もりもり、もりもり」のかけ声に合わせてもりもりポーズ。会場中に元気があふれていました。
実に中味の濃い1時間半。藤井さんの表情も、開演早々はとても硬かったけど、最後には達成感を感じさせる勢いのある笑顔になっていました。上海は大都市の中でも日本人には住みやすい便利な街。それでも、海外で暮す人々にはそれなりのストレスがあります。が、この日のステージで元気をもらい、皆リフレッシュして新しい週を迎えることができたことでしょう。藤井隆さん、元気の素をアリガトウ。
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