地下にもレトロ?
長楽路の「都市風情街」
2004年6月15日
上海はとうとう梅雨入りです。これからしばらくはジメジメした灰色の世界で過ごすことになりそうです。そんな雨の日にも気にせずお買い物ができるスポットを今回はご紹介しましょう。今年の2月にオープンした「都市風情街」。ここは1930〜40年代の上海の「弄堂(ロンダン)」と呼ばれる小巷と石庫門をイメージして造られた地下街です。
実は今年の3月に、地元の日本語フリーペーパーの記事を書くためにここを取材したのですが、なかなか見つけられなくて本当にあるのかしらん?と不安になりながら探したくらい、景色に溶け込んでいます。(写真のように派手な看板があがっていても、です。)この地下街のある長楽路(チャンラールー)は、昔のにおいがまだ残っている風情のある通りで、旗袍(チーパオ)を扱っている店が多いので日本の皆さんもご存知かもしれませんね。
さて、その地下街にはどんなものがあるのでしょう。伝統的な装飾品などの店もあるのですが、ほとんどは若い年齢層をターゲットにした「おしゃれ」な物。タイやシンガポール、アメリカなどの雑貨、プリクラ、ネイルアート、TATTO、若い女性のための服や装飾品、中にはデザイン事務所もあったりします。
上海にはたくさんの地下街や「礼品市場」と呼ばれる雑貨などの店が集まった場所があるのですが、その多くは取り扱い商品の重複している店がたくさんあるのに対し、ここは同じ「洋服店」でも扱っている服のデザインがほとんど重複していないのが特徴で、歩くだけでも楽しめる場所です。残念なことに、まだあまり知られていないため、昼間に行くと閑古鳥が鳴いているように見受けられますが、夕方にはかなりにぎわうようになってきたようです。
有名どころの礼品市場などでは、私達外国人を見るととにかく何か買わせようというギラギラしたものを感じますが、ここでは雑談も楽しむことができます。上海へお越しの際には、ぜひ一度のぞいてみてください。
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